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受験シーズンを迎えて


共通テストを終え、いよいよ私大入試本番が近づいてきました。
今まで膨大な数の私大受験生を指導してきた経験から、直前期に生徒からよく頂く質問と個人的な見解を述べておきます。

受験日が連続してしまうが大丈夫か

一番多い質問です。
個人的には「全然問題ない」と考えています。少なくとも3日連続は当たり前、5日でも問題なし、と指導しています。早慶を中心に考えるのであれば、そのくらいを覚悟しないとそもそも数を打てません。
過去指導した生徒の中には、2月頭から早稲田社学まで20日以上連続で受験したタフガイも存在します。それは極端な例ですが、確実に合格したいのであれば、ある程度の連続はやむなし、という考えです。

試験の答え合わせをすべきか

絶対にすべき、と考えています。
ただ、試験終了後、解答速報などで解答が出る大学は限られていますし、いつ出るかわからない場合もあります。

自分のオススメする「答え合わせ」とは、「調べれば分かる問題の確認」です。
特に、英文法と社会科目。
この2分野に関しては、暗記科目ですから、「知識の欠損=失点」になってしまします。例えば、試験中に「あれっ、この熟語、inだっけ?onだっけ?」となったら、試験時間終了後、即座に調べましょう。うろ覚えは確実に。それが次の試験に役立つ可能性は大いにあります。社会も同様。調べればすぐ分かることを放置して同じミスを繰り返すのは本当に残念です。

解答速報などをやっていると、「あれ、またこれ出てる」ということが毎年少なからずあります。後で後悔しないためにも、ぜひ実践してみてください。

合格発表を確認すべきか

これは人によると思います。
結果が気になってソワソワしてしまうタイプは確認すべきですし、結果に一喜一憂し他の試験に影響を及ぼしそうなら見ないほうがいいです。
特に後者の場合、「不合格」という情報によって、気分が滅入りその後の試験でパフォーマンスを発揮できない可能性と、「合格」という情報によってその後の試験で気が弛んでしまい、その後に控えている第一志望で失敗するという可能性の両方が考えられます。
この辺りは皆さん自身が自分の性格をよく知っていると思うので、お任せします、という感じです。
ただ、入学手続きの締め切り日などの関係もあるので、どうしても自分で確認したくない場合は、ご家族などに確認してもらうというのも一つの手かと思います(当然、本人は伝えないで、と強く念を押してくださいね)。

当日の持ち物の注意点は?

時計を忘れず持参しましょう
可能であればアナログ時計。時間の経過を視覚的に捉えやすいからです。

ただ1点注意。

かつて、スピーディに解答速報を出すため、実際に出願し某大学に受験に行った時のこと(もちろん、担当科目が終了した時点で棄権しますので合格枠を奪うようなことはありません)。
前の方の受験生2名と試験官が何やら揉めていました。聞いていると、どうやら一方の受験生が、「隣の受験生の時計の針の音がうるさい」とクレームを入れたようです。試験官が時計を耳に近づけ音を確認したり、受験本部に連絡したりした後で、時計は預かられてしまったようでした。当該教室には設置時計はなかったため、時計を没収されると致命的です。ちなみにその試験は、時間配分が命と言える問題構成。

このような事態を避けるため、念のため、デジタル時計も1つ鞄に入れて緊急事態に備えておきましょう。1,000円程で購入できます。

いきなり英文が読めなくなりました

2月になると一定数質問を受けます。
映画「魔女の宅急便」で主人公のキキが、ある日急に飛べなくなる、的な感じですね。

結論からいうと、そんなことはあり得ません。

昨日まで自転車に乗れたのに、今日いきなり乗れなくなるということは基本的ないですよね。

…と、ずっと思っていたのですが、数年前、解答速報のため、毎日送られてくるマーチや早慶の問題を1日2~3校ずつ解いて解説を書く、という作業をしていた時です。

長文を読んで、さぁ設問解くか…というとき「あれっ?なんの話だっけ?」ということが発生しました。おそらく受験生の皆さんもこれじゃないでしょうか?

目は動いているのに内容が全然入ってこない。

コレ、完全に集中力の欠如です。
自分の場合は、問題を解くのに飽きて、頭の中はすでに「夕飯はラーメンにしようかな、いやあの店のパスタがいいな」など別なことでいっぱいなのです。

受験生の場合はおそらく「これが解けなかったらどうしよう」「明日の試験ヤバいな」「昨日の英語あんまできなかったな」などといった不安が無意識に頭の中の大部分を占め、目の前の問題に集中できていない結果だと思います。

このような集中力の欠如を引き起こす要因は、メンタルというよりは疲労に起因することが多いため、しっかり睡眠をとることが重要です。入試でも良く出題されますが、適切な睡眠は学習効果を高めるといわれています。

睡眠時間を削ってまで学習すると、翌日のパフォーマンスは低下し、うまくいかないことがさらに自己嫌悪を招き負の無限ループを招来する結果をもたらします。

疲れたら寝る。コレ鉄則です。

最後に

人間は習慣に縛られる生き物である、という表現をよく目にします。

人間の行動の半分以上は習慣により構成されている、ということです。

したがって、受験期においてもいつもの通りの学習を継続することが重要です。受験が始まると途端に学習ルーティンを変える、いつも行っていた予備校の自習室に来なくなる、というような変化は非常に危険です。

教室で指導していた頃、センター終了辺りから「来なくなる生徒」が毎年一定数いました。そのような生徒の多くが不本意な結果に終わっているという事実は言うまでもありません。ルーティンを変更したことにより、今まで作れていた良い習慣が台無しになってしまったのです。

そのような結果にならないためにも、試験がない日はいつもと同じように起床し、朝から自習に励みましょう。

今まで上手く行っていたことを、ここにきて変える理由はありません。

皆さんの健闘を心から祈ります。

今日の写真:合格祈願:牛天神北野神社

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