2023年度解答速報
以下は急ぎ作成したものです。解説動画の際に多少文言を変更する可能性があります。
(Ⅰ)言語習得の困難さを軽視するアプリの内容に違和感を覚えること。(30字)
(Ⅱ)D
(Ⅲ)私が「正当な理由もなく」と言うのは、この「学習」という言葉が様々な強度で取り組まれる活動の全ての範囲を網羅し得るという点で適切に使われているということは認めているからだ。
(Ⅳ)「没入法」での日本語習得は自力でやれる気がしないほどに大変なため、素直に己を褒められないということ。(50字)
(Ⅴ)ウ
(Ⅵ)つまり、間違える度に無知を痛感させられるような基本事項は枚挙に暇がないということだ。
(Ⅶ)「ポリーちゃん」と彼は言って、そばに椅子を引き寄せ、どこか訳知り顔でもあり、説教でも垂れてやろうかというような様子で私を見て、こう切り出した。「少し話をしようか。君の漢字の使い方は大変なことになってるから。」
(Ⅷ)日本語で苦労をした体験から、手軽な言語学習を謳うアプリに筆者は怒りにも似た感情を覚える。「門」という字に係る苦い記憶のゆえに語学は「基本」から既に難しいと考えており、上達を経た今でも同種の間違いを繰り返しているのだろうという思いがあるから。(120字)
(Ⅸ)The immersion in a linguistic environment totally different from what we have experienced will sometimes overwhelm us.
上記解答は、あくまでも佐藤の見解であり、このレベルの解答を大学側が要求しているわけではない。 昨年度の大学公表の解答も、拍子抜けするレベルで「直訳ベース」であった。 もともとの「現代文を課さない代わりに、各科目の論述で言語能力を測る」という趣旨はどこへ…?
今回の問題であるが、「読みにくい」というよりは「解きにくい」という印象であった。特に「説明せよ」という設問に関しては「何にフォーカスして解答すれば良いのか」が分かりにくく、解答例を作成するのに苦労した。故に文脈・文意を大幅に盛り込んだ「試験時間内に書けるレベルの解答を大幅に凌駕した”作品”」になってしまった点はそのあたりの事情を汲んでほしい。
和訳問題も例年の「無生物主語」「名詞構文」など論点が明確ではなく、どこが出題上のポイントなのかが分かりにくい印象を受けた。
全体的には難易度が高く、あまり点数差がつかない試験のように思われる。
再アップの際に一部修正しました。 Ⅰ (イ) A 7 B 1 C 9 D 0 (ロ) E 8 F 3 G 4 H 1 (ハ) I 2 J 8 K 0 L 9 (ニ) M 5 N 6 O 9 (ホ) P 7 Q 3 R 6
Ⅱ (イ) A 7 B 0 C 3 D 2 (ロ) E 4 F 1 G 2 H 0 I 7 (ハ) J 0 K 5 L 6 M 1 N 4 O 7
Ⅲ A モザンビーク B 羽田孜 C 細川護熙 D 橋本龍太郎 E 財政構造改革法 F 北海道拓殖銀行 G 小渕恵三 H 自由党
Ⅳ 問1 山名氏清 問2 土岐 問3 足利義満 問4 山名持豊(山名宗全) 問5 畠山義就 問6 足利義教 問7 嘉吉の乱 問8 斯波義廉 問9 北条氏綱 問10 守護大名家の家督争いに度々将軍が介入していたが、義政の代になり将軍家内部でも家督争いが発生し、有力者の細川勝元と山名持豊が幕府の実権を争って対立が起きた。
Ⅴ 問1 1789 問2 徳川家斉 問3 蔵前 問4 札差 問5 六 問6 棄捐 問7 天保 問8 蔦屋重三郎 問9 旗本・御家人の困窮救済のために、札差に対して6年以前の債務を破棄し、最近の債務は低利年賦払いとして発令されたが、被害を受けた札差は融資を行わなくなり混乱が発生したので、幕府は札差に融資を行った。
例年に比べて難化した。 文学部ではあまり出題されない現代史の細かい知識が問われた。