BLOG

DoITスタッフ・講師によるブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. DoITブログ
  4. 合格最低点には大きな罠がある?

合格最低点には大きな罠がある?

こんにちは!慶應義塾大学総合政策学部1年の今井です

今回はタイトルにもあるように、合格最低点に関してのお話をしていこうと思います!

ところで皆さんは各大学が公表している合格最低点をどのように活用しているでしょうか?

中には全く見ていない人もいるかもしれませんが、多くの人は過去問を解く前や後に見ると思います。これは合格最低点こそが合格・不合格の分かれ目になっているため、当然のことだと思います。過去問を解き終わった時に自分の点数と照らし合わせて、その年度の試験で自分は合格できる点数だったのかを確かめたくなりますよね笑。

ただ、単純に素点が合格最低点を超えているからといって、自分に受かる能力があると過信するのは危険です。

その理由は三つほどあります。

一つ目は、得点調整が行われている場合があること

二つ目は、設問ごと正確な点数配分が分からないこと

三つ目は、本番と環境が違うこと

これら三点には、気をつけて合格最低点を有効活用してほしいです!

保護者の方や次年度の受験生のためにも詳しく説明していくと…

1. 得点調整について

多くの大学では選択した科目の難易度の差によって合否が左右されないように、合否の判定の際に素点から点数の上がり下がりがあります。共通テストでも特定の科目間で平均点に開きがある時に行われることがありますよね。

このことは受験要項に記載されており、各大学学部によって換算方法は異なりますが、早慶でも多くの学部で採用されています。特に早稲田大学では、得点調整の際に点数が下がりやすいことでも有名なので注意が必要です!

早稲田大学の得点調整に関しては茂神先生がYouTube上で詳しく紹介しているのでご覧ください。(https://www.youtube.com/watch?v=p3unFzhrDSg)

2. 点数配分について

いくつかの大学では大問ごとに配点が記載されていて、1問ごとのおおよその点数を予測することができますが、多くの場合そうではありません。

私が受験した慶應義塾大学総合政策学部の英語は問題形式がシンプルであるため、ある程度の点数は予想しやすかったのですが、同大学文学部の英語や経済学部の英語・選択科目などのように記述問題が問題の多くを占める場合や設問ごとで問題形式がまちまちな場合、小論文などは点数が予想しづらいです。

また、自己採点をする際の目安で得点率を用いて合格最低点の得点率と見比べる人も多いかと思いますが、その際に当然誤差が出てきたり、誤字脱字の採点が甘くなったりしてしまう場合が多いので、少しでも余裕を持って合格最低点を超える点数(得点率)を過去問演習で取ることを目指しましょう!

3. 環境について

ブログで各チューターが過去問を解く際に本番と近い環境で解くことをおすすめしていますが、それでもやはり本番は本番特有の緊張があるはずです。(私は本番とても緊張する派の人間でした笑)

緊張して本来の100%の実力が出しきれない場合もあるので、過去問演習の際に合格最低点に到達することで慢心になるのではなく、謙虚に更なる向上を目指してほしいです。

今回は以上になります!

入試問題で高得点を取ることはものすごく難しいことですが、日々の勉強を怠らずに本番で1点でも多く取れるように頑張っていきましょう!

関連記事