入試直前でもできる古文対策!
こんにちは!
早稲田大学 人間科学部の高橋です。
今回は、「今からでもできる古文対策!」についてお話をしたいと思います。2月から始まる各大学の一般入試にも役立つことだと思いますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
では、今からでもできる古文対策とは…
よく出題される各出典のあらすじをざっくりと総復習!
することです。
例えば、蜻蛉日記なら作者は藤原道綱の母で「夫との結婚生活の苦悩や悲しみを綴ったもの・息子の道綱が成長していく過程を綴ったもの」というのがザックリとしたあらすじになります。
では、あらすじが分かるとどんな良いことがあるでしょうか?
①大体の登場人物を予想できる。
②基本的な話の展開を予想できる。
大きくは上記2つの利点があります。
①について、蜻蛉日記を例に挙げれば「書き手は藤原道綱の母だから、感情などを綴った箇所の主語は藤原道綱の母の可能性が高い」と考えられたり、「作者が文句を言っている相手は夫の可能性が高い」などと予想できますね。
②については「藤原道綱の母が苦悩を綴っている箇所から出題されている可能性が高いため、基本的に感情はマイナス状態である」と予想できます。もちろん、例外もありますので、あくまでも予想が立てられる程度で理解をしてください。
話の大枠を理解できることは、古文で得点を上げるためにとても重要なことです。
皆さんも古文の問題を解く中で「え?結局、これってどんな話だったの?」と困った経験があるのではないでしょうか?
しかし、ザックリとあらすじを把握しておくだけで「読めない」という状態を打破できることは多いと思います。
最後に、実際に私が入試本番に体験した出来事を書いて終わりたいと思います。
明治大学の入試の時でした。古文の文章に目を通すと、なんだが見覚えのある内容だったんです。結論から言えば、出題された文章は「とりかえばや物語」でした。
皆さんは「とりかえばや物語」をご存知でしょうか?
ザックリとしたあらすじを説明します。主人公は、双子の男女です。男の子は双子の女の子のような生活を、反対に女の子は双子の男の子のような生活をしたいと考えます。そこで、見た目がそっくりな二人を入れ替わり、それぞれ宮廷と宮中で生活をしていくというストーリーです。
私は、上記のようにザックリとあらすじを知っていました。そのため、問題はスラスラと解くことができたのです。また、その時は「この物語のタイトルを答えなさい」という問題も出題されましたが、問題なく回答することができました。
以上は、実際に私が体験した出来事です。もちろん、運が良かっただけかもしれません。しかし、大抵の大学では毎年同じような出典から問題が作成されています。そのため、あらすじを知っておくことは絶対にどこかの入試で役に立つはずです。
入試まで残り僅かとなりましたが、まだまだできることはたくさんあります。
いろいろと不安が募る時期かと思いますが、目の前のことに集中して過ごしてください!
そうすれば、きっと受験の神様は微笑んでくれるはずです。ファイト!