明治大学全学部

2023年度解答速報

2月5日 明治大学 全学部統一 英語

解答

解説動画(全問解説)

講評

昨年度は大問Ⅰ文法、大問Ⅱ会話、大問Ⅲ長文、大問Ⅳ長文となっており、大問数は多いものの、設問の約半数を大問Ⅰの文法問題が占め、難易度は低めであった。今年度は大問Ⅰ長文(約1200語)、大問Ⅱ(約800語)の2題構成で、特に大問Ⅰは本文中に所狭しと下線部が引かれ、31問もの設問が付させる問題であった。早慶・GMARCHなどの私大文系学部であれば、1000語前後の長文問題は一般的であるが、1つの文章に31問もの設問が付されることは極めて稀である(SFCの英語Ⅲは設問数こそ同程度であるが、多くは文中の空所補充形式の語彙の問題である)。
小問数は昨年度+4問で大きく増えたわけではないが、単発の文法問題が22問出題された昨年度と比べると、難しいというよりは単純に「めんどくさい」という印象を受けた。少し読んだら設問、また少し読んだら設問…の繰り返しのため、ページをめくる頻度、目線の移動距離など「物理的に疲れる」問題であった。
とにもかくにも大問Ⅰの前半の内容が重いので、そこに時間を掛け過ぎてしまい比較的解きやすかった大問Ⅱに割く時間が無くなってしまったという受験生も多いかもしれない。

【大問Ⅰのポイント】
まずは筆者の境遇と家族関係の把握が文章全体を通してのポイントとなるが、特に1ページ中段のキリスト教系養子縁組支援団体とのやり取り(信仰の深い人間でないと中々養子を紹介してもらえないため、教会へ通う頻度を水増しして申告するように勧められる場面)の理解や、そのような団体に対する両親の信条を読み取ることができるかが重要。
また、2ページ中段以降の2つ目の団体とのやり取りの中で、養子縁組に当たり「特に肌の色は問わない」という母親の発言と、先に迎えたマクスウェルと同様に’coloured’の筆者を養子にしたという流れが掴めるかどうかもポイントとなる。
この辺りをしっかり読み込むには、大問Ⅱもある中で60分という時間枠の中では「キツイ」と感じる受験生は多かっただろう。

【大問Ⅱのポイント】
Black Lives Matter、いわゆるBLMに関する文章である。
アメリカにおける人種差別問題や歴史的背景、社会構造にある程度関心がある受験生であれば話の趣旨を掴みやすいだろう。
あまり馴染の無いテーマだと感じる場合でも、16ページ中段のEmmett Tillの事件の例を読めば問題の本質が理解できるはず。この例を通じて「白人女性の感情が黒人の生命に重大な危機をもたらす」ことが把握できれば、文章冒頭の場面で、白人女性が涙を見せることを憚られた理由も理解できよう。
また、本文の趣旨を端的に述べるならば、問42選択肢Cにある通り「人間の感情は文化や社会的背景、経験に左右される」となるだろう。このように本文の内容自体がピンとこない場合でも、内容一致系の設問を解く際に全体像を把握できるケースも入試問題では多い。

2月5日 明治大学 全学部統一 日本史

解答

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